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花燃ゆ あらすじ◇第8話「罪人の塾」

野山獄から出獄し
杉家のわずか三畳半の幽囚室で寅次郎の謹慎生活が始まった

 hanamoyu13.JPG

寅次郎は次から次へと本を読破し
終いには読む本が無くなって ため息をついている

そんな中 寅次郎宛に一通の手紙が舞い込んだ

差出人の名は「久坂玄瑞」と書いてある

「ふっ・・・面白い・・・まことに面白い!」

手紙を読んだ寅次郎は楽しげにほほえんでいる

そんな兄を見て 文は塾を開くことを思いついた

寅次郎は気乗りしない様子であったが
文は翌日から早速弟子集めに取り掛かった

心当たりを回ってみたが
進んで罪人の塾で学ぼうというものはいない

がっかりして帰宅した文は
寅次郎に手紙の返事を久坂に届けてくれと頼まれた

記された家の近くまで来て迷っていると
あばら屋より詩を吟ずる声が聞こえてくる

その美声に引かれて中をのぞいた文はあっと声をあげた

「あの・・覚えて・・・おられない?」

数年前 一緒に黒船を見に行った少年であった

「何のことでしょう」

文の言うことを記憶にないというが
この若者が久坂当人であるという

文は兄の手紙を渡すと
それを読む久坂の顔がみるみるうちに変わっていった

寅次郎の手紙には久坂の考えが軽薄で浅はかだと
さんざんこき下してあったのだ

家に帰った文から
久坂が立腹していたことを聞いた寅次郎は満足そうに笑っていた

久坂はさらに長文の手紙を寅次郎に送るが
返事は一向に帰って来ない

そして一月たったころ ようやく寅次郎からの手紙が届いた

その手紙には久坂の書いた論が見事に論破された内容であった

すぐに反論を書いて送ると寅次郎を大いに楽しませた

「はは・・すばらしい これはすばらしい!」

十も年下の若者の手紙で合戦するなど
全く大人気ない兄の姿を正そうと 文は再び久坂の長屋を訪ねた

「兄とぜひ会っていただきたいんです」

そんな文の頼みを久坂は一蹴する

「伝えてくれ もう二度と俺に便りなどよこすなと」

なんとか兄を正したい文はあれこれ挑発し
とうとう久坂を動かすために言い放った

「うちの兄と戦うてみたら!? この・・・医者坊主!」

武士を志しながらも藩医を継ぐことになった久坂にとって
この言葉は禁句であった

久坂は尋常ではない怒りの形相になり 文に怒鳴り散らした

「・・・女には手は上げん じゃから お前の兄を斬る!」

久坂は刀袋を持つと杉家めがけて外に飛び出してしまった

「・・・ど、どうしよう、やりすぎた!」

久坂は杉家の前にたつと

「出てこい!吉田寅次郎!たたっ斬っちゃる!!」

騒ぎは大きくなり杉家の前に人が集まってくる
久坂は寅次郎を見つけると刀袋から剣を取り出した

寅次郎が斬られるかと思った一同・・・

しかし取り出された剣が木刀だった

「・・・なんじゃ お前 それ」

「そうじゃ 木刀じゃ!
医者坊主は刀も持てん!ばかにすりゃええ!」

久坂は息を切らし その場に崩れ落ちると寅次郎が話しかける

「久坂玄瑞君 こちらでちぃと話をしませんか?」

寅次郎はまっすぐな志を持ち
ひたすら精進を重ねて励んできた久坂を称え言った

「僕は あなたほどの優秀な若者をしりません
よかったらともに学びませんか?」

寅次郎は身分や立場など関係なく
友人として学ぶことを久坂に告げる

帰りかける久坂に文は今日のことを詫びると
久坂はあの日に引いたおみくじが
大吉だったことを文に伝えその日は去った

その後 明倫館の入門を断られた
吉田稔麿・松浦亀太郎・玉木彦介・文の弟の敏三郎・・・
そして久坂が集まり寅次郎の塾が始まった

このとき 誰が信じただろう
日本の明治維新が 
このわずか三畳半の私塾からはじまった と・・・

花燃ゆ あらすじ◇第9話「面白くない男」へ続く→


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