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花燃ゆ あらすじ◇第11話「すれ違う恋」

いまや寅次郎の塾は広く知られるようになり
新しく納屋を改造して作った教室には「松下村塾」の看板が掲げられた

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江戸へ行った稔麿からは頻繁に江戸の様子を書いた手紙が送られてくる

彼の記す幕府の対外政策に対する情報は
寅次郎や塾生の議論をさらに活発にした

「前原君、きみはどう思う?」

寅次郎は目出という遠く貧しい村から訪ねてきたという
前原一誠に声をかけた

すると前原は 幕府の対外政策を批判する皆の話を聞くと
日本がふがいない国に思えてしまうが
必死に働き日々を送る故郷の人々を思い出すと
わが国には他国に誇る思想も魂もないのかと 悲しい気持ちになると語った

寅次郎は 前原の言葉に感銘を受け「日本政記」という歴史書を読み
日本国の素晴らしさを 共に学び直そうと勧めるのであった

前原が松下村塾で学んだ期間は この時わずか10日であったが
この滞在が彼の後の行き方を決めたのだった

そんな中 塾生の世話ばかりをする文を心配した寿は
椋梨の妻・美鶴に頼み 縁談を進めようとしていた

その話をたまたま聞いた塾生たちは 
椋梨が寅次郎を蛇蝎のごとく嫌われているのを心配し
文が嫌がらせを受けるのではないかと噂を始めた

「いかん!・・・それはいかん!」

久坂は思わずそう口にすると 
高杉は「ふーん」と意味ありげににやにやした

「ち・違う! 俺は 文 、美人じゃないし 俺の好みじゃない!」

そう慌てて反論したのだった

数日後 文は寿の勧めで椋梨家で開催される香の会に
招かれることとなった

たまたま久坂は文と道中鉢合わせるが
出てくるのは憎まれ口ばかりなのだった

「出かけてまいります 
後をつけるなど子供じみた振る舞いはおやめ下さいましね」

「誰が追うか!」


一方 イギリスの来航により
通商条約を結んだ幕府より長州にも意見を求められていた

伊之助は椋梨より賛同の意見書を書くように言われていたが
こればかりは承服できない

もう一度 家中で議論を尽くす必要があると
重臣周布を訪ねたが 既に酒に酔っており話にならない

全てがうまくいかず伊之助の心は椋梨に従う方向に傾きかけていた

むしゃくしゃした伊之助は居酒屋に寄ると 
久坂が一人で酒を飲んでいた

「・・・いつも心と裏腹なことをして 
いたたまれない気持ちになるんです そうして心を偽るうちに 
決して譲ってはいけないものまで失ってしまいそうになる」

酔った久坂はそう呟くが 伊之助はあえて厳しい言葉を投げかける

「決してまともに向き合うては いけんことも世の中にはあるんじゃ」

「曲げられん己を抱えて死ぬなど・・・すごいことです 
そげなふうに生きて行けたら・・・」

こう語ると酔いつぶれてしまったが
この言葉に伊之助の気持ちが再び動かし始めたのだった

後日 伊之助は大評定の席で敬親に意見書について
もう一度藩中の意見をまとめ直すよう 根気強く申し上げた

「今 この意見書をおざなりなままに済ませれば いずれ我が藩の
日本国の 決して譲れぬ誠の大事を見誤ることになりますぞ!」

それを聞いた周布は伊之助の意見に賛同し 
家臣たちも次々と賛同したのだ

これにより椋梨は政務役より外れ 
周布が後任となり もう一度意見書の承諾を再考することとなった

一方 杉家では寅之助が文と久坂を呼び寄せると
伊之助より送られてきた手紙を二人の前に置いてこう言った

「お前たち、夫婦になれ」

決して己を曲げぬ久坂と 強くしなやかな文
…お似合いの二人だと伊之助が書状に書いてきたのだ

「・・・謹んでお受けいたします」

文は義兄上の申し出ならば間違いないと 
きちんと手をついて答えた

「お前それでええんか 俺と夫婦やぞ」

「はい、夫婦です」

仲むつまじい二人の様子に寅次郎の頬が緩む

こうして 文と久坂の結婚が決まった

花燃ゆ あらすじ◇第12話「妻は不美人」へ続く→


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