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花燃ゆ あらすじ◇第12話「妻は不美人」

安政4年 文と久坂の婚礼が杉家にて行われた

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文も久坂も お互い実感がなくまるで他人事の用であった
そんな娘に母の滝は

「ゆっくり夫婦になりんさい」

とやさしく微笑んだ

披露宴が終ると塾に移り 宴会が始まった

野村や亀太郎が裸踊りで場を盛り上げる

そこへ酔った高杉が文に近づき何気なく言った

「久坂のやつ あれだけ言うとったのにのう・・・
『文は不美人じゃから 嫁には欲しゅうない』と 
雨降って地固まるとはこのことか いやあめでたいめでたい」

高杉は全く気づかない様子であったが
この一言にとたんに座がシーンと静まり返った

文はゆっくり硬直した久坂をみると

「言うたん?・・・言うたんやね?」

「・・・とりあえずこの話は後で 
みんな見とる せっかく松蔭先生が・・・」

頭にきた文は聞く耳をもたず

「実家に帰らせていただきます!!」

そう言い放し部屋から出てしまった

「実家はここじゃが・・・」
隅で飲んでた富永有隣がボソッと呟いた

早々に大喧嘩をやらかした二人だが
当分の間二人は杉家で暮らすことなり
長屋を引き払った久坂が荷車を引いてやってきた

文は久坂を迎え入れるが仏頂面のままだ

しかし内心は照れくさく 照れつつ家に入る夫が愛おしかった


江戸では総領事ハリスの要求に屈し 
アメリカとの通商を決めた幕府への不満が一層に高まっていた

いずれ日本は清国同様に西洋諸国の食い物されてしまう・・・
稔麿より送られてきた手紙を手にし
寅次郎は双眸に怒りをたぎらせていた

そのとき 久坂が寅次郎の部屋に入り正座で向き合った

「・・・藩医として江戸遊学を許されました」

久坂は藩医としての遊学ではあるが
心は武士として志を遂げに参ると寅次郎に告げる

「・・・行け、久坂」

まだ夫婦とも言えない内に夫が江戸へ行ってしまう

この事実をどう受け止めていいのか分からないうちに
久坂は文に離縁を申し出てきた

文は怒りにも悲しみにもわからない気持ちにふけっていると
寅次郎が文の部屋に入ってきた

武士として行くと言うことは学びに行くのではない
その命を懸けて事を成しに行くということなのだ と…

「文の志はなんじゃ?」

部屋に残った文は久坂の荷物を見つめていると
久坂の刀にお守り袋を見つけ 
中には一枚の紙が入っているのを見つけた

その夜 久坂が松下村塾に帰ってくると文が正座をして待っていた

文が有無を言わさず詰め寄ると例の紙を見せ

「私がこの萩にいます この萩で あなたを思っていて差し上げます
私はあなたと共に生きて参ります」

それこそが自分の一生の志だと 文は言った

「・・・やっぱり大吉じゃ お前は俺の大吉じゃ」

久坂がお守りに入れていた紙は 二人で黒船を見に行ったときの
「大吉」のおみくじだったのだ

久坂は文を不器用に抱きしめたそのとき
襖が開いて塾生たちがなだれこんできた

「い いつから!ひっ、卑怯者が!!」

「全てこの女幹事の計らいじゃ!」

高杉は笑うと 塾生たちが宴の準備を始めた

「あなたの江戸行きのお祝いです!」

喜びに包まれる一方で寅次郎は毎夜 一心不乱に机に向き合っていた

「狂うときが来たんじゃ・・・」

その眼光は、不穏な予感に満ちていた。


花燃ゆ あらすじ◇第13話「異国の脅威」へ続く→


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